外資系の銀行

お昼に遊びに来た紀子さんさんが「近所の池山さんねえ、離婚したんだって。嫁さんがピアノの先生しててね、嫁さんの方が稼ぎがいいんだって。それで旦那が浮気したもんだからね」とあれやこれやと噂話しをしていきました。
私は旦那が浮気するはずはないと思っていましたが、いざ離婚という事になったときに、収入になる資格を今の内に取っておいた方がいいと思いました。
インターネットであれこれ探してみると、コンピュータ関係の資格はとても難しくて私には取れそうにありませんでした。
しかしパソコンインストラクター検定という資格は、合格すればパソコンインストラクターになれる資格らしくて、私にも取れそうでした。
合格した人の体験談を探してみると、近所にパソコン教室をしている人のホームページがあり、パソコンインストラクター資格を持っていると書いてありました。
プロフィールを調べてみると、高校の先生をしている紺野信彦さんという男性でした。
勤めている高校のホームページにもリンクが張ってあって、一応は安心できる人柄のようでした。
電子メールで生徒さんは何人くらい集まるのか聞いてみました。
するとすぐにメールがきて、生徒さんはすぐに集まるし収入もかなりになると返事が返ってきました。
私はそれはちょうどいいと思ってどうやって始めたらいいのか相談のメールを折り返しだしました。
すると信彦さんが「メールでのやりとりは大変だからで打ち合わせをしよう」とメールに書いてきました。
私はそれもそうだと思って、旦那の帰りが遅いとき旦那のパソコンでボイスチャットをすることにしました。
電子メールで時間を知らせてボイスチャットで待ち合わせをすると、パソコン教室の始め方などいろいろと親切に教えてくれました。
「よかったら見に来てもいいですよ、」と言われた場所は、私の家からもそれほど遠くない場所でした。
「奥さんいらっしゃるんですか」と私は聞いてみましたが、いま実家に帰っていて一人暮らしだと言います。
私は事情をもっと詳しく聞こうとしましたが、どうも離婚寸前で嫁さんが実家に帰っている様子で、詳しい話しは聞けませんでした。

私はいくら見学とはいえ一人で行くのは危ない気がして、行くのは断りました。
すると信彦さんは「最近旦那さんとはあっちのほうはどうですか」と話しをな方に向けてきました。
私はやっぱりと思いましたが適当に返事をして相手にしませんでした。
しかし私がきっぱりとした態度を取らなかったせいか「いまどんな格好してるの、今度はてみたいね」と言い出しました。
私はやっぱり危ない人だと思って、適当に話しを切り上げてチャットを終わりました。
近所の奥さんが遊びにきたとき、「あっちのほう最近どうなの」と聞かれて、「全然なのよ」と答えました。
「するといつからなのよ、気を付けたほうがいいわよ、浮気してるかどうか分かるいい方法があるから、やってみなさいよ」と勧められました。
「通販でお色気ネグリジェ買ってね、そんで夜寝るとき、それを着てね、今夜相手してくれなければ離婚だと言って迫るのよ」
「ホントに不倫してれば、いくらお色気ネグリジェでも効き目ないけど、仕事で疲れてるだけだったら、男は単純だからね」と言われてそれもそうだと思いました。
私は旦那のパソコンでインターネットの通販のページを探して、思い切りお色気のあるネグリジェを頼みました。
宅急便でネグリジェが届いた当日、私はさっそく、夕食のあとネグリジェに着替えて旦那がパソコンをしている部屋に行きました。
私は「今夜相手してくれなかったら離婚よ、いいの、わかってるの」と試しに旦那に迫ってみました。
旦那は驚いたような様子で私の顔を見つめました。
私は思いきってネグリジェの前のボタンをひとつづつ外して前を開きました。
ネグリジェとセットのお色気パンティーがよく見えるようにと、私はネグリジェの裾をたくし上げました。
旦那は「この色キチガイのドスケベ女」と吐き捨てるように言うなり、怒って家をでていってしまいました。

夕方になって、電話があり会社の同僚の奥さんでした。
「言うかどうかまよったんだけどね、あんたの旦那浮気してるの、相手はこの間のパソコンショーでコンパニオンしてた女の子なんだけどね」
「スタイル良くてね、アメリカ留学してた経験もあって、英語はペラペラだしね」
「ほらショーのあと打ち上げでパーティーやるでしょう、そのあと彼女のマンションまで送って行ってね」
「なんか意気投合しちゃったらしくてね、その日の内にもうやっちゃったみたいよ」
「彼女の両親は外資系の銀行に勤めていてね、いまニューヨークなんだって」とあることないこと話し始めました。
電話機を置くと、私は涙が出て止まらなくなりました。
私はしばらくして泣きやむと、今度は急に怒りがこみ上げてきました。
旦那になんとか仕返しをしてやろう、私も男と遊んでやろうという思いが体中に一杯になりました。
私はパソコンを付けてインターネットにアクセスしました。
信彦さんがインターネットにアクセスしているのが分かったので早速メッセージを送ってみました。
すると「最近元気ですか」とすぐに返事が返ってきました。
私は「今日は旦那がいなくて暇なんです」と誘って見ました。
信彦さんは「ビデオチャットをしませんか」と誘って来ました。
私は、「いいですよ」、と返事をして、カメラの位置を直しました
自分がネグリジェ姿で画面に映っているのを確かめると私は足が震えてきました。

画面にチャット相手の信彦さんが映ると私のネグリジェ姿が目に入ったらしくとすぐに話しを切り出してきました。
「今夜はなことしたくてたまらないんだろう、言われて私はもう自分の身体が止められなくなりました。
しばらく待っていると車の音がしてドアのチャイムがなりました。

 

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